他人を変えようと思わない。どうせ無駄である。

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  • 「○○をやってほしい」
  • 「○○をしないでほしい」

と他人を変えようと思ってもそれが実現することは少ないのです。

人の行動が変わるには、

  • 自ら行動を変える
  • 強い外的圧力によって行動を変えさせられる

のどちらかです。

他人は変えられない

人は変わることができます。ただしそれは、当人が変わろうと思ったときのみです。誰か他人が変えられるものではありません。基本は、当人自身が変わろうと思わなければ変わらないのです。誰かから「○○した方がよい」と言われて意識や行動を変えた人がいても、それは当人が意識や行動を変える気になったから変わったのです。その誰かとは当人が尊敬している人やすごいと思っている人になるでしょう。何とも思っていない人や馬鹿にしているような人から、「○○を変えたほうがいいよ」と言われても響かないので、行動を変えることはないでしょう。

自ら変わろうと思わなくても、権力のある上司の指示、社会的なルールなどによって行動を変えざるを得ない場合があります。たとえば、組織の決定で意に反することをせざるをえない、厳しい上司に言われた通りにやらないと怒られるからやらざるをえないといった状況のときです。また社会的なルールでいうと、厳しい罰則制度がある飲酒運転をする人は、ほとんどいないと思いますが、全く罰則がなかったら行う人が増えてしまうでしょう。罰によって行動を変えられた例です。

あなたが他人の行動を変えたいと思ったとき、相手に尊敬されているか、相手より権力がなければ、働きかけても無駄な努力になってしまうでしょう。これら2つに当てはまらない場合は、人を変えるのをあきらめたほうがよいです。

相手への期待を減らす

会社で仕事をしていれば、これは誰がやる仕事だろうか?といった、部署と部署の中間、ある職務とある職務の中間にあるような仕事をもあります。

日本的な考え方であれば、近しい人がその仕事をとりにいって処理するかと思いますが、たとえば、イタリアなどでは自分の職務範囲が明確になっていて、そこからはみ出した仕事はやらないのが普通のようです。(『君の働き方に未来はあるか』p135 大内伸哉著)

職場に自分の仕事の範疇をきっちり決めて、そこから少しでもはみ出した仕事はやらないことを貫いている人がいます。日本的ではなくイタリア的といえます。雑用的な仕事はまったくやりませんし、仕事を引き継ぐ次の人のためにプラスアルファの仕事をやることもないです。依頼をされても「それは私の仕事ではなく○○のほうでやる仕事です」といって依頼を拒否しています。

また、普通であれば連絡・報告するであろうこでも、いっさいしません。連絡・報告してくれと言うとします。 要は、自分がやるべきと思わなければ言われてもやらないですし、自分がやるべきことでも言われなければやらないわけです。

このような人には、周囲の同僚は仕事の依頼をしづらくなりますから、その人はますます定めた職務範囲の中だけで仕事を行うことになります。

私や他部署の人が、その仕事のやり方を改めてほしいと当人に働きかけましたが、変わることはありませんでした。 私もその他部署の人も尊敬されていないので話を聞き入れてもらえませんし、直接の上司ではないので強い権力もなかったのです。

他人を変えようと思っても上手くいかないと、不満が増幅してしまいます。

対処法は、ひとつは相手にまったく期待をしないことです。上記した話であれば、ある職務とある職務の中間にある仕事もやるようにしてほしいとか、仕事を引き継ぐ人がやりやすいようにプラスアルファの仕事をしてほしいとか、思わないことです。

現実÷期待が満足度です。期待したことがどれだけ現実になったかで、満足度合が決まります。分母の「期待』の値が大きく、分子の「現実」の値が小さければ満足度が下がり、不満になったりイライラしたりします。分母の「期待」を小さくすれば、自然と満足度が上がっていくのです。

上に書いたように、ある同僚に毎日のようにイライラしていましたが、あるときこの時間はほんとうに無駄だということに気が付き、相手への期待を無くす努力をしました。すぐにはできませんでしたが、少しづつ相手「○○してほしい」という期待を持たないようにしていくと、イライラや不満が無くなっていき、最終的にはほぼゼロになりました。

もうひとつの対処法は、組織のルールで変わらざるをえないようにすることです。その人の職務範囲を広げることを会社として決めるなどです。これは、会社あるいは部署の中で上のポジションにならないと実行はできません。

「なんで○○をやってくれないのだ」

「なんであの人はいつも○○なのだ」

と、他人のことをあれこれ考えているのは時間がもったいないです。自分のことに集中しましょう。

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