わかりやすく話すには、ラベリング・言葉・論理を意識する

コミュニケーション


わかりやすい話をする時に大事なことは、

1.ラベルリング
2.言葉
3.論理

を意識することです。順番に見ていきましょう。

1.ラベリングをする

まず最初にこれから何のことを話すのかを示し、話す内容にラベリングをします。 相手がいきなり話をし始めて、「えっ、ちょっと待って、何のこと?」と思ったことはないでしょうか。

話を聞き続けていけば、「ああ、○○のことか」とわかりますが、その間は何のことかわからないまま話を聞くことになるので理解が進みません。

雑誌でも新聞でもなんでもいいので、何か記事を見てください。あらゆることに題名がついていますよね。題名がついていなかったとしたら、何について書かれているのか、しばらく読まないとわからないわけです。題名があることで、この記事は○○の事が書かれているのだな、心の準備のようなものができ、文章をスムーズに読み込んでいくことができます。

話をするときにも、まず最初に題名を示します。これから話すことは、○○のことですよと、話にラベリングをしてあげると、聞き手が聞着始める準備ができます。

2.相手の知っている言葉を使う

話を聞いていて知らない言葉が出てきたら、その言葉は何?と思います。例えば、自分の専門分野の難しい言葉を、専門外の人に使ってしまうと、相手はその言葉は何?と思うはずです。同じ専門家同士であれば、専門用語を使った方が話がすっきりして分かりやすくなりますが、専門用語を知らない人に使っても理解できません。

また、学生に話をする場合は、小学生でも知っている言葉を選ばないと会話ができませんよね。

小学生に話をするときには、小学生の知識レベルに合わせて、
中学生に話をするときには、中学生の知識レベルに合わせて、
高校生に話をするときには、高校生の知識レベルに合わせて、
話をしますよね。仕事を始めてから大人同士の話してもこの点を意識する必要があります。

3.論理の構造や飛躍に注意する

論理構造が難しかったり、おかしなところがあると、

「えっ、どういうこと?」
「それ、違くない?」

頭に疑問符が浮かんできてしまい、そこで理解が止まってしまいます。相手が理解しやすい論理構造で話を展開する必要があります。

例えば、

「円安に向かっているので、自動車メーカーの株価が上がるだろう」

このような意見が出てきたとします。この意見の論理はどうなっているかというと、

円安になる

輸出有利になる

輸出企業の利益が増加する

この一般論に、

・自動車メーカーは輸出企業の筆頭であるという事実

・利益が増加すると期待される会社の株価は上がるという一般論

を合わせて、上記の意見が出てきたはずですね。

「円安に向かっているので、自動車メーカーの株価が上がるだろう」

この意見だけを聞いて、そうですね、と理解をするには、円安になると輸出有利になることや、利益が増加すると期待される会社の株価が上がることを知っている必要があります。

このことを知らない人にとっては、論理が飛躍していて、なぜそういう意見になるのか理解できません。説明不足になってしまいます。

・円安になり→輸出有利になり→輸出企業の利益が増加すること
・これに自動車メーカーは輸出企業の筆頭であること、
・利益が増加すると期待される会社の株価は上がること
すべて説明する必要があります。

相手の知識レベルに合わせてどのような論理で話を展開するか、考えて話す必要があります。

 

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