感謝される仕事と感謝されない仕事

仕事観


ふだん私は、どちらかというと社内での内向きの仕事をしていて、ひとから感謝されることは少ないです。

社外向けの仕事をすることも多少あるのですが、最近、仕事でお客さんからたいへん感謝される出来事がありました。たいへんうれしく思ったのですが、頭に浮かんできたのは、感謝される仕事と、感謝されない仕事、その違いについてでした。

仕事のあるところには、依頼者とその依頼を受けて仕事をする人がいます。依頼者は、お客さんであったり、上司であったり、他の部署の人であったり、様々であると思いますが、私たちはその依頼者からの「○○をやってくれないか」に応える形で仕事をすることになります。

このときの依頼内容が、

1.依頼者にとって重要度がどのくらいか

2.依頼者ができることか、できないことか

によって、どれだけ感謝されるかが決まるのではないかと思うのです。

自分が仕事を依頼する立場になったとき、これはマズい、どうしよう、と困った問題ほど、解決してもらえたときに、助かった~と思いますよね。依頼者にとって困ったこと、重要度が高い問題は、それを解決することができれば、仕事をした人は大変感謝をしてもらえます。

また、人に依頼する内容が、依頼者にとっても簡単にできることであれば、あまり感謝されません。依頼者にとって難しい仕事だったり、依頼者の知識や技術が足りなくてできない仕事であるほど、仕事をした人は感謝をされます。

これは考えてみれば当たり前です。依頼者ができないことをやっったのですから、依頼者から感謝をされたり、相応の対価が与えられます。

上司から「小腹がすいたから、パンを買ってきてくれ」と依頼があったとします。これに精一杯の努力で応えたとしても、たいして感謝されません。

なぜなら、上司は小腹がすいた程度の問題ですし、パンを買うのはやろうと思えば自分自身でもすぐにできることだからです。雑用をこなすこともこういった性質があるでしょう。上司から依頼された雑用をこなしたり、隙間仕事をこなしても、たいして感謝されません。

いつもエクセルでコツコツ入力作業で行っている仕事がある。どうやらエクセルに完備されたプログラミング言語を使ってプログラムを組めば、自動でこの仕事ができそうだとわかった。でも自分はプログラミングにはほとんど知らなくてプログラムをつくれない。自分ではできないよなぁと思っていたら、偶然にもブログラミング言語に詳しい同僚がいたので、つくってくれないかとお願いすると、そのプログラムを作ってくれた。その結果、いつも時間をかけて行っていた仕事が自動化されて、仕事が早く終わるようになった。

このようなことがあれば、この仕事の依頼者は、プログラムをつくってくれた人に感謝をするはずです。自分の仕事を効率を上げてくれた、自分にはできない難しいことをやってくれたのですから。

依頼者にはできない難しい仕事をするには、知識や技術を学び、それを積み上げ、依頼者よりも格段にレベルが上になることです。感謝されるような仕事をするには、依頼者の困りごとや重要な問題を解決すること、誰にもできないような難しいことをして、依頼者の期待を上回る必要があります。

 

 

コメント

  1. 匿名 より:

    失敗が怖いので誰にでもできることを自ら進んでやろうとする癖があったがそれではダメだと気付きました
    ありがとうございます

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