自分の事として考えて仕事ができるかが仕事を面白くできるか否かの分岐点

心を楽にする考え方


仕事は大きい仕事も小さい仕事も必ず依頼者がいて、私たち仕事をする人は依頼者から仕事をもらいますが、そんな時に、受け身的に仕事をする人ほど仕事がつまらないと思い、自分の仕事として考えて仕事をする人ほど仕事が面白くなります。

受け身的な仕事とは、

  • ○○と言われたから○○しておけばいいと考える
  • 目的を考えないで言われたままにやる
  • 理不尽な仕事、ムダな仕事にもなんの疑問も持とうとしない
  • 怒られるのが嫌だから、怒られないように怒られないようにする
  • 自分の意見を言わないで周りに合わせる
  • 問題が起きても自分で解決しようとしないで文句を言っている
  • 自分の周囲に働きかけようとしない
  • もっと他の良いやり方はないか?と考えない

などです。

受け身的な気分になればなるほど、仕事はつまらなくなります。今まで行った仕事の中で、つまらないと思った仕事と多少なりとも面白かった仕事を思い出してみてください。どんな違いがあるでしょうか。言われたから渋々やった仕事ほどつまらなく、自発的に取り組んだ仕事ほど面白かったのではないでしょうか。

組織の中で下の方に入ればいるほど、言われたことをやる仕事が多くなります。そんな中にあっても、どうすれば自発性を発揮できるのか考えるべきです。そうしないとどんどん仕事がつまらないものになってしまいます。

言われたままに仕事をするのでなく、目的を考える

仕事の依頼には、依頼者の目的があります。その仕事内容自体をやってもらうことが目的ではなく、その仕事内容をやってもらうことで達成したい目的があるのです。言われたことをそのままやるのでなく、依頼されたこの仕事の目的はなんだろう?と考える事です。この仕事の本質はなんだろうと考えるのです。

一方で、たいした目的もなく、仕事を依頼されることあります。私の例をあげると、どうやって使うのか何のためのやるのか伝えられずに「このデータを集計して」と指示されたことがあります。時間をかけてデータを集計しましたが、結局まともに活用されませんでした。

その上司は「集めたデータは○○に活用しよう」などとは、あらかじめ考えていなかったですから、そうなるのは目に見えていました。私は嫌々、心の中で文句を言いながら集計をしていました。

上司からちょっとウザいと思われても、事前に目的を確認すべきでした。依頼者の目的があいまいであれば、自分もそこを考えて明確にしたり、あるいはその仕事自体いらないのではあれば他の提案をしたりすればよかったのです。

また他の例では、このようなことがありました。モノを保有している会社であれば、どの会社でも行う棚卸し業務の時の話です。私のいる会社では月に1回行うのですが、毎度毎度、間違いが発生していました。単なる数え間違いであったり、仕掛品の扱いが間違っていたり、部門間を移動中の仕掛品をカウントしていなかったり・・・。上位の人がやり方をきちんと定めていなかったのも問題ですが、原因の一つは、実際に現場に近い人がやらせされ仕事としてやっているからだと思います。棚卸の目的は何かを考えていないのです。

原料在庫の話で言うと、月の終わりに棚卸を行えば、期末の棚卸在庫の正確な量がわかります。先月の期末の量に今月購入した量を足して、今月の期末の量を引けば、今月使用した原料の正確な量がわかります。

この原料の量から、今月の原価を計算し、損益計算書に活用します。さらに、経営陣がその損益計算書を見て、今月の収支を見て、現状確認をして次なる施策について考えます。それを毎月繰り返して、PDCAサイクルを回していくのです。しかし、棚卸しで数え間違いを起こしてしまうと、

今月に使用した正しい原料の量がわからず、
損益計算書も間違ったものになり、
原価や利益を正確に把握できず、
現状を知ることも、これらのことも考えることができなくなります。

棚卸しで数を数えることが、経営管理につながっているのです。ただ原料在庫を数えてと言われたから数えます、と言う人はこういったことを一切考えていません。自分の業務がどこにつながっているのかを知らないで、仕事をこなしています。本質や目的をわかって仕事をするのと、何も知らないで仕事をするのでは、雲泥の差が出てきます。後者はとてもつまらないものになってしまいます。

自分の前の工程に働きかける

会社の仕事はいくつもの仕事が連なって最終的に大きな仕事が完結します。それぞれの担当があるわけですが、その仕事の流れの中で、より前にある仕事は、後ろの工程に大きな影響を及ぼします。

前にある仕事とは、企画や設計などであり、後ろの方にある仕事はそれを製造したり運用したりする仕事です。製造業でいえば、失敗作が多く作られてしまうような設計であれば、いくら製造担当が頑張っても失敗作ばかりができてしまいます。製造の中でも、前の工程で失敗して流れてきた仕掛品は、後ろの工程で直すことはできません。

わかりやすいのは製造業ですが、製造業でなくても仕事は担当で分かれていて、それが連なって一つの大きな仕事になります。自分の前の仕事がダメだと、自分の担当の仕事がやりづらかったり、上手くできなかったりします。

例えば、設計担当が製造部門や購買部門にきちんと情報を流してくれなかったり、設計にあいまいな部分があって後で製造部門が困る、などです。そんな状態であるときに、前の仕事に文句を言いながら、自分の仕事をしているのは受け身な人です。

「前の仕事の○○が問題だから、こっちも上手くいかないんだよ」と文句を言うのです。よく言っている人が私の周りにもいます。「じゃあ、前の仕事の人に話して○○してもらったらどうですか?」と私が言うと、「それは、決まってることだから変えられないんじゃないの?」とか「それは、向こうの話だから」と言ったりします。

つまり、前の仕事の問題は(自分の仕事に悪影響が出ていても)、自分の事ではない、自分が解決することではないと考えているのです。やりづらい仕事をずっと続けることになります。それを無くしていくには、前の仕事に働きかけるしかないのです。

○○という部分があってこちらで困っている、仕事がしづらい、と話をして変えていくしかありません。会社全体の事も考えているのであれば、前工程に改善を求めるのはいけない事ではありません。

前に文句を言うばかりでなく、自分の後ろの仕事のこと、自分の仕事が後ろの仕事に与える影響もよく考えなければなりません。

 

つまらない仕事をどうにかして面白くしていくには、自発性を持つことです。自分の事として考えるのです。受け身で言われたことをそのままやっていると、つまらない仕事人生を歩むことになるのは?と思います。

 

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