仕事をしていてミスをしてしまったときには、当然ながら怒られます。まあ当たり前ですよね。きついことですが反省して、同じ間違いを繰り返さないようにしていかないといけません。
でも、ミスをしたわけでもなく、(自分で思うに)失礼なことをしたわけではないのに、怒られてしまい、
- なんで怒っているのかわからない
- こんなに怒ることなのか?
と思ったことはないでしょうか。なぜだかよくわからないけど、ものすごく怒られてしまった経験は、多かれ少なかれあるかと思います。ここで、なぜ怒られたのかがわからなければ、また同じようなことで怒られてしまいます。
この繰り返しを防ぐためには、上司の怒りの地雷がどこにあるのか、どんなときに怒りのスイッチが入ってしまうのか知らないといけません。
なんで報告しないのだ!まず報告だろ!
社会人になって数年のとき、会社が部署を再編し、新しい上司のもとで仕事をし始めたときの話です。
ある仕事の依頼が私のところにきました。そのとき上司は不在でした。比較的簡単にできることであったので、ある程度仕事を進めたうえで、上司が戻ってきた時に、
「こんなふうにやりたいと思います。」
と話をしたら、上司にものすごい怒られました。なんでこんなに怒るの?と思いながら説教を受けました。地雷を踏んでしまったようでした。
また、その上司がほかの同僚に怒ったときの話もあります。同僚の仕事にちょっとした些細な問題があって、それを自分で処理していて、そのまま報告はせずにいました。 翌日、ほかのところで上司がその問題を知ることになったとき、これまたものすごい怒りが爆発しました。「なんで報告しないのだ!まず報告だろ!」
横目で見ながら、そんなに怒らなくていいのでは?と思いました。
人によって地雷が埋まっているところが違う
上に書いた上司のもとで仕事をするようになってから、細かなことでも逐一報告をするようにしていました。あるとき、別の上司とも一緒に仕事をする機会ができましたので、同じように、細かなことでも逐一報告をしていたら、
「そんなことをいちいち報告しなくていい」
と怒られ気味に言われてしまいました。どこまで報告してほしいかは、人によって全然違うようです。
- この人には、このぐらいの細かいことまで報告する
- この人には、このレベルのことは報告するが、それ以外は報告すると逆にダメ
- この人には、この種類のことは報告するが、この種類のことは報告しなくていい
といった具合に、相手が求めている報告レベル、報告タイミングで、実施することが必要です。それは、自分がここまで報告したからいいだろう、ではなく、相手が求める基準で判断をします。
これは報告だけの話ですが、それ以外にも、上司との接点はたくさんあるわけで、資料のフォーマット、文書の書き方、言葉の言い回し、仕事のスピード・・・なども同様です。
上司の心の動きを洞察する
なぜこんなにも怒っている理由を理解するには、上司はこの出来事をこういうふうに捉え、こう感じたのだな、と上司の心の動きを考えることです。
怒られたときには、その出来事と上司の心の動きを記録しみてください。また、ほかの同僚が起こられているときのことも記録してみましょう。で、記録がたまってきたら分析を開始します。怒った人が持っている気質や価値観、道徳感では、許せないところがあったから怒りが噴出したわけです。
その本質はなんなのかを見つけ出しましょう。上司が噴火するまでに至った心の動きで共通点が見えてくるはずです。そこに地雷原があります。地雷は掘り返したり、場所を変えることはできないので、まあ、そこを避けながら行動していくことで怒られないようになるしかないです。
上司に怒られないように行動をすることなんて、会社のためになるのだろうかと思う節もありますが、まあ仕事もやりやすくなるでしょうから自分にもプラスになるかと思います。好むと好まないにかかわらず、怒られないために大事なことは、 自分の基準ではなく、上司の基準を知り、心の動きをみて、それに合わせて行動することです。
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