タイム・イズ・マネー、時は金なり。
この言葉は、時間は金銭と同じように貴重なものだから無駄に使わないように、といった教えです。ここでは時間とお金が同等レベルで扱われていますが、ほんとうはお金よりも時間の方がよっぽど貴重です。私たちの時間は有限であり、その時間がどんどん減り続けています。時間を使ってお金は生み出すことができますが、お金をいくら積んでも過ぎた時間も取り戻すことはできませんし、不老不死になることもできません。
その意味では、タイム・イズ・マネーではなく、時間は人生そのものであり、タイム・イズ・ライフであるといえます。
大人になるにつれて、時間の有限さを感じるようになっていった
ものごころついた頃から学生の頃にかけては、時間は無限にあるかのように感じていました。子供の頃には、ずっとこのまま、子供のままで遊んでいられるかのような感覚がありましたし、大学に入った時もこれから過ごす大学生活の4年間は、とてつもなく長い期間のように感じつつ、大学生活が始まりました。
でも、社会人になり何年かを過ごし、30歳が近づく頃には、時間は無限ではなく有限であることを徐々に感じるようになってきました。
たとえば、
- 20代のころにはこれから先、まだなんでもできるような有能感があったが、30代になり、なんでもかんでもできるわけではなく、ほんとに大事なことに時間を使わなくてはいけないなと思うようになった
- 20代は多少の無理をして睡眠時間が短かったりしても、仕事のパフォーマンスは落ちなかったが、30代にもなるとそれをやっていたらパフォーマンスが落ちる。十分な睡眠時間をよくとらないといけなくなった(起きて活動する時間は減る)
- 仕事に慣れてきて目新しいことが少なくなってくると、毎日がたやすく過ぎ去っていくようになった
- これまで生きてきた時間をもう一度過ごしたら、30歳+30歳で、60歳の初老になってしまっている。親と同じくらいの年だ
このようなことを考えるようになりました。
もし、子供のころの自分に会えるのであれば、「いくらでもあるように思える君の時間は、実は無限ではないよ」と言ってやりたいです。
しかし、子供のころの私にはそんなことを言われても理解はできず、この大人が何かよくわからないこと言っているなあと思うだけでしょうか。
本当に大事なことに自分の時間をつかう
どうでもいいようなこと、無駄なこと、一時の感情に流されてやってしまうこと、世間体を考えるとやらなくてはいけないこと、こういったことには時間を使いたくないな。と思えてきます。
どうでもいいような話につかまってしまったりすると、他人の時間を過ごしていて、自分の時間が削られているような気になってしまいます。
時間の密度を高める
できる限り自分にとって重要なこと時間を割くようにし、さらにはその時間の密度を高めるようにしたい。
・効率を高める
・スピードを上げる
・集中して事を行い、だらだらと時間を消費しない
たとえば、仕事でも遊びでも何でも、今の2倍のスピードで行えるとしたら、そのまま2倍のことができるようになります。どうしたら、人生の時間をよりよくつかえるのか、よく考えながらやっていきたい今日この頃です。
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