社内で物事を進めるときには、複数人の人に了承を得ながら進めていくことが多いです。その際には、どういう順番で、誰に、どういう話をするのか考える必要があります。この順番や話の持っていき方を間違えると、うまく仕事が進まずにつっかかりますし、他者をかき回すことになります。良いやり方ができると、スムーズに仕事が進むようになります。
このあたりのことが、ものすごく下手な同僚と一緒に仕事をしています。どの仕事をどの人に頼むべきなのかがわかっていないのです。この記事では、この同僚のことを書いていきたいと思います。
私は、ちょっと怖いといいますか威圧感のある先輩と近くの席で仕事をしています。この先輩は他部署の方です。上に書いた仕事の進め方が下手な同僚は、怖い先輩に話をすべきこと・頼むべきことなのに、私に話をもってくることがあります。
これはなぜか。おそらく、私のほうが話しやすいからです。私が間に入って、その怖い先輩と話をつけてくれるとラクなわけですね。その同僚は意識していないかもしれないですが、そのような心理があるのだと思います。(もちろん自分で直接話してくれと突き返しますが)
これは、営業活動の話ですが、契約が成立すれば大きな取引になるような行くべき顧客のところに行かず、相性が良くて商談しやすいくて行きやすい顧客のところばかりに行っている営業っていますよね。当然このような営業は、よい成績をあげることができません。
上に書いた同僚は、これと似たようなところがあります。この人に話をすれば仕事がスムーズに進むという人・話すべき人に話をせず、話しやすい人に話をしているわけです。はたまた、あるときは、逆に私に頼むべき仕事をなぜかその怖い先輩に頼んだりしています。
会社の中でどのように仕事を進めるか、調整をするかは、それぞれの会社によって異なります。各社員の役職、役職だけでは測れないパワーバランス、気質などによって変わってきます。たとえば、自分に関わることであれば、自分にすべて話を通してほしいと思っている人もいれば、べつに小さなことはいちいち伝えなくていい、と考える人もいます。
前者の人に必要な報告・連絡をしなかったときには、「なんで俺に言わないのだ」と文句を言われたり、次から協力してもらいにくくなったり、こちらが年下であれば叱られたりします。こういった人には、言いにくくても一言だけ言っておけばいいのです。一言だけです。一言だけでも違ってきます。
こういったことを考えて仕事をするのは、顧客や社会に対して、なんのプラスになるのだろうと思わなくもないです。正直好きではないのですし。 社内を調整する力はついても、モノやサービスを開発するとか、売るとかいった力とは関係がないものです。しかし、会社の中で物事をスムーズに進めていくには必須事項になります。
これを毛嫌いする人は、結局仕事もできない人?そんな気もします。
上に書いた同僚を見ていると、
「そこをそうしたら、あの人は怒るだろう」
「それは、まずこうしたほうがよかったのにな」
と多くの発見、学びがあります。まさに人のふり見てわがふり直せ、です。
身の周りに、社内での仕事の進め方が下手だなぁ、と思う人はいませんか?その人をよく観察して、どこがどうダメなのかよく観察してみましょう。きっとあなたが仕事を進めることにも役立ちます。
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