失敗したときに立ち直るための言葉「転んだ時にはいつでも何かを拾え」

ミス防止


失敗を起こしたときには、その事実から目を背けてしまいがちですが、まずは失敗にたいして心を開き受け止めようという話です。

失敗を退けてしまい、何とか立ち直ろうとするのではなく、せっかく失敗をしたのだから、そこから学べることをすべて学んでやろうというくらいの気持ちを持ちたいものです。

失敗を受け止めて行動するというのは、失敗の責任があったことを認めることであり、迷惑をかけた人がいるなら誠意をこめて謝ることであり、自分以外のものに責任を転嫁しないことであり、自分で責任をもって対処をすることであり、上司に事実を正しく報告することであり、再発防止策を考え実行していくことです。

失敗したときに自覚がなく、そこから何かを得ようとしない人は、また同じ失敗を繰り返すだろうと思います。

他人のせいにせず、ものごとのせいにせず、なぜ失敗したのか、どうすれば失敗せずうまくこなすことができたのか思考を巡らせなければなりません。そして、そこで得たことを脳にインプットしましょう。自分の失敗を認め、強い痛みを感じるほど、その出来事やそこで考えたことは脳内に残り記憶されるはず。

本当に、自分のこととして失敗を受け止めることができる人は少ないのかもしれません。私も、失敗をしたときには、だってあの人がこうい言ったからとか、あの人がちょっと声かけてくれればさぁとか思ってしまうことはあります。

自分以外のものに責任を転嫁するとそこで自分のできることは無くなり、思考停止になってしまいます。自分がやったことで失敗につながる原因はなかったか、失敗を起こさないために働きかけるべきことは何かなかったと考えるべき。

組織の中でチームで仕事をして起こった失敗は、丸々一人のせいであるということよりも、チーム間の意思疎通ができていなく失敗したとか、みんながみんな誰かがやってくれるだろうという気持ちでいて、結局誰も手を出さなかったがためにそこが原因となって失敗したとか、マニュアル通りに仕事をしなければいけないのに、勝手なやり方をしている人がいて周りの人も見て見ぬふりをしていたなど、組織上の問題もあります。

他の人に原因がある部分は、自分の責任であるとは考えなくてもよいけれども、自分の範囲のことは自分のせいと思ったほうがよいです。組織上の失敗であっても、自分の責任範囲の部分は失敗を正面から受け止めて、自分が関わることではどういう点が悪かったか、何をすべきだったか、これからどうすべきかを考えるべきです。

 

「転んだ時にはいつでも何かを拾え」

 

とは、オズワルド・アベリーの言葉で、「転んだのは仕方がないのだから、そこで何か役に立つ学びをつかめ」という意味の言葉です。

転んだ時に、オレは転んでないよとごまかしてその場をすぐ去れば、ただ転んだだけでなにも拾えなかった、何も得たものはなかった、という結果になります。「失敗から立ち直る」とは、自分がやってしまった失敗から学びを得て、これからの自分の肥やしにすることでしょう。

 

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