自分の考えと違う考えなのに、自信満々でしっかりとした人から色々と話を聞いているうちに、納得させられてしまったことはありませんか?
会社の中の話であれば、さも会社のことを考えてこうしたほうがよいよね、と言っている話のように聞こえても、だいたいの人は、当たり前なのですが、自分の感情をもとにして、自分の都合に合わせて言葉を発したり、行動しています。見た目や話し方に惑わされて納得してしまうことに気を付け、話の中身をよく聞くようにした方がいいですよ、という話です。
声が大きくて堂々とした人の話は、その内容もしっかりしているように感じてしまいます。声が大きくて堂々とした話をする人でも、その内容をよく聞いてみると、たんに自分の都合のいいようにしたいだけの意見を言っているのに、話し方がしっかりしているから、周りは押されて納得していることがあります。よくある風景です。
そこには、周囲の事を考え全体最適の考えなどないですし、なぜそういえるのか、はっきりとした根拠など無かったりします。
小さいな声より大きな声の話の方が、
弱気な人より、強気な人の話の方が、
自信なさそうな人よりも自信満々な人の話の方が、
見た目パッとしない人よりも美人の話の方が、
しっかりした話のように感じて、納得してしまうはずです。
私の職場に美人で話し方がしっかりしていて勢いがある人がいます。というか勢いだけの人です。話している内容は、よく聞いてみれば普通のことを話しているだけなのに、なぜか、しっかりした話のように聞こえてしまいます。テキトーなこと言ってることもあります。無理な注文話でも、周囲のみんな聞き入れてしまっています。意見もよく聞いてもらえています。
これには、美人バイアスが少なからずあるはずです。仮に美人でないとしたら、今より話を聞かなくなる人が増えそうだなと感じます。見た目が良いというのも、仕事の総合力の一部といえるのでしょうね。
よく言われることですが、心理学のメラビアン法則とよばれる法則では、話をするときに相手に与える影響は、話の内容自体にはわずかな影響力しかなく、見た目や話し方が与える影響力の方が圧倒的に大きいと言われています。話の内容だけで、判断するにはどうしたらいいかというと、聞いた話を記録して、文字にしてみることですね。これなら、美人がいった言葉とそうでない人がいった言葉を比較するときにも、漢字とひらがなになりますから、純粋に内容だけで比較ができそうです。
私は、何度か遊び半分でやったことがあるのですが、これ矛盾しているよな、これ根拠になってないよな、ただの言いがかりだな、とわかることがあります。記録までとることはしなくても、人の話を聞くときには、なぜそう言えるのかよく考えてみてください。 まともな根拠などぜんぜん無い事があります。話し手は自分の都合だけで考えていることがわかります。
人は誰でも、ある種のポジションをとってトークをしています。自分の有利になるように話を進めているに違いありません。
見た目のいい人、声の大きい人、はっきとりした口調の人の意見にパッと聞いた瞬間に納得しそうになっても、主張やその根拠をよく聞いてみることです。自分の都合だけで周りを動かそうとする人に振り回されないことが賢明です。
じゃあ自分はどう考えて発言すべきなのか?というと、全体最適を考えて、ではないかなと思います。会社にとって正しいかどうかです。会社全体にとって正しい事であれば、その行動は会社にいる全員にとって、プラスになるはずなのです。
自分が話をするときにはこのようにしたいですね。
そして、他人の話を聞くときには、見た目がいい人や声の大きい人に騙されないことです。
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