会社を辞める前にやっておくべきこと

仕事観


会社を本気で辞めようと思えば、辞めること自体は難しくありません。辞表を提出すれば、数週間~数か月後には辞めることができます。しかし、スパッと辞めることができずに長らく悩んでいる人は多いと思います。

そんな人たちがどのように悩んでいるかというと、おそらく後ろ向きな考えのほうが多いのではないでしょうか。後ろ向きな考えで簡単に会社を辞めてしまった人は、次の仕事を見つけるのに時間がかかったり、やっと見つけた次の職場でも上手くいかない可能性が高いのではないかと思います。私の知人で、なにも考え無しで会社を辞めてしまった人たちがいますが、上手くいっていない人のほうが多いからです。

人間関係や給料への不満があるといった後ろ向きな考えで会社を辞めるにしても、もっとレベルの高い環境で仕事をしたいといった前向きな考えで会社を辞めるにしても、辞める前にやっておくべきことがあります。会社を辞めようと思っている方は、次のことを問うてみてほしいのです。

 

この会社で自分がやれることは全てやったか

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まずは、今の会社で問題や不満を解決するために、自分のできる範囲でやれることはすべてやったか?という問いです。

会社の人間関係が悪くて会社を辞めた場合、次の会社で良好な人間関係を築けるかどうかは、実際に入社してみないと完全にはわかりません。

その前に、今いる会社での人間関係を改善できないか考えてみるべきです。そのためには、他人を変えることを考えるのでなく、自分を変えて、コミュニケーション方法を変えて、人に接していくしかないのです。そういったことをどれだけやったでしょうか。

自分に悪い点はないか顧みてダメな点を改善したか、コミュニケーションの取り方を改善したか、自分の思いつくことをすべて実践したか。これらを自分に問うてみてください。

また、仕事内容がつまらないのであれば、新しい仕事を作り出したり、他の仕事をやらせてほしいと会社や上司にお願いしたり、今と同じ仕事でも創意工夫をして面白くしたりなど、できる限りのことをやったかどうかを自分に問うてみてください。

給料に不満があるのであれば、自分の役職を上げて給料が上がるように努力をしたか?他部署や会社全体にも影響を与えて、会社の利益を増やす貢献をしたかどうか、自分に問うてみてください。

チームのために自分が役立てることはすべてやったか。

業務の改善案は出し尽くしたか。

業務の改善案は実行可能なものは全て実行したか。

もっと儲けの出る方法はないか考えて実行したか。

自分の影響範囲にある社内の問題を全て解決したか。

一般社員は、自分の身の周りのことしかコントロールできず、できることは少ないと思ってしまうかもしれませんが、そうであっても考え抜いて工夫をすれば、自分の業務範囲やその付近でもできることはたくさんあるはずです。それらを全てをやりきったでしょうか。

 

今の会社で学べることはすべて学んだか?

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会社の概要や業務内容をしっかり説明できるか

自社の商品・サービスを詳細まで語れるか

自社の売上や利益構造について説明できるか

会計について理解しているか

他部署の仕事も理解しているか。自分が営業部であれば、プロダクト部門、経理部門や人事部門など他部署の仕事内容も理解しているか

自社の財務諸表を読みこなせるか

人事制度を理解しているか

就業規則をすべて読んだか

業界や自社の現在、今後について統計的な数字を出して説明できるか

顧客の会社について説明できるか

自分の業務の深い知識は身についているか、関連書籍は100冊は読んだか

自分の業務を体系的に整理して説明できるか

仕事道具であるパソコンを使いこなせているか

パソコンの仕組みはわかるか

エクセルは使いこなせるか、ショートカットキーはどれだけ使えるか、メニューバーやツールバーはすべて使えるか

毎日検索で使用しているインターネットの仕組みはわかるか

仲間から学べることはすべて学んだか、すべて盗んだか

今の立場より上位の立場から自分の部門を見れるか

経営層が話す内容は理解できるか

経営層くらいの位置から会社を俯瞰してみることができるか

職場の中の人たちの心理について理解できているか

会社の業務が各部門・各人のどのようなバランスで回っているか理解できているか

・・・といった具合にいくらでも学べることは湧いてくるはずです。

一社員であれば社内のアクセスできない情報も多々ありますから、自分の手の届く範囲でいいので、すべて勉強して学びとったでしょうか?まだまだわからないこともあるのではないでしょうか?

 

次にやるべきことを決めてから辞める

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次の仕事を決めてから辞めるほうが良いと考えます。次の仕事が決まっていなかったとしても、仕事を辞めて○○の勉強をするとか、調査をして次にやることを探すとか、「今の会社を辞めて○○をする」と決めてから辞めるのです。ダメなのは、とにかく、ただなんとなく辞めてしまうことです。

疲れたから、飽きたから、嫌なことがあったから、といった理由で会社を辞めた人で、上手くいった人を見たことがありません。

※ただし、ほんとうに疲労困憊して、精神的にもひどい状態なのであれば、この限りではないです。辞めたほうが心身のためです。

 

辞めるでなく、卒業するために

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今の環境が嫌だからといって逃げるように辞めていってしまうと、それを一生背負い続けることになります。転職活動の採用面接でも、なぜ会社を辞めたのですか?と必ず聞かれますし、友人・知人からも、なんで辞めたの?と聞かれるわけです。そのときに胸を張って説明できるかどうかですね。

その環境が嫌だったので辞めた

のと

できることはすべてやった、そして次のステップへ進むために辞めた

とでは雲泥の差があります。自分のやれることを極限までやってみること。そして会社から学べることはすべて学ぶこと。もうこれ以上できることは無い!と言い切れるようになったら、卒業できるのではないでしょうか。

 

 

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