なぜ自分ばかりがやらなくてはいけないのか?この呪縛から逃れるには?

心を楽にする考え方


自分はこれだけ率先して仕事をしている。自分は周囲の人が仕事しやすくなるように動いている。しかし相手はなにも返してくれない。あの同僚はぜんぜん動かない。代わりにこちらが動かなければならない。仕事をしていて、このようなことを思う人がいるかと思います。

以前、私の仕事場に、全く自ら動こうとしない同僚がいました。自ら動かないだけでなく、何か仕事の依頼をされたときにも、明らかに嫌がる態度をとるような人でした。いかにして自分に仕事が回ってこないようにするかを考え抜いているようでした。誰もがその同僚に仕事を依頼しにくくなり、次第に頼み事をする人は減っていきました。

本来であれば、その同僚に依頼するべき仕事なのに、私のほうに回ってくる仕事が多々ありました。その同僚が動かないから、こちらが骨を折って動かなくてはいけないことが何度もありました。そういったことが重なったため、私は、

「なぜ自分ばかりがやらなくてはいけないのか?」

と思ってイライラしていました。イライラするだけ無駄なのにもかかわらず、イライラをし続けていました。こういった呪縛から逃れるには、どうしたらいいのでしょうか?

 

その人のことなどお構いなしに、「自分でやってしまう」のがいいのではないかと思います。

 

ある日、他の部署の人と話をしていて、私と同じようなことを思っている人がいるのだなと知ったことがありました。その他部署の人も一緒に仕事をしている人に対して、

「○○さんは仕事やらないから、全部こっちがやっているよ」

「○○さんは、ぜんぜん率先して動かないよ」

といったことを思っているようで、だいぶイライラした様子で私に話してきました。

私はその話を聞いたときに、そんなことで怒ってもしかたがないのになぁ。自分でその仕事をパパッとやってしまえばいいのに、と最初は思ったのですが、ふと、自分も同じではないかと気が付いたのです。私も、あの人が仕事をやらないから私の負担が増えている!といったことを考えていたわけです。そんなこと考えていても、時間の無駄なのに。

権力を行使できる部下は指示をして動かすことができますが、同僚に対しては権力を行使できませんから、動いてもらうことが難しい場合があります。話をして理解をしてくれる人とは協力し合ってやっていけばいいですが、協力してくれない人に対しては、その人が何かしてくれることを期待しないことです。

きちんと内情や理由を説明して仕事を依頼してもやってくれないのであれば、「自分でやってしまえ」です。同僚がぜんぜん動かないときは、同僚のことを文句いうのではなく、自分でやってしまう。

なぜ、自分ばかりがやらなくてはいけないのか。なぜ、あの人はやらなくてもいいのか。このような思考は頭の外に追いやり、自分がやるのかやらないのかを考えればいい。ただ本来は、仕事を適切に割り振るのは上司の仕事ですから、そのような状態になっているのは上司にも問題はあります。自分が上司になったときには、部下がそう思わないようにしたいです。

 

 

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