自分の大変さを部下に主張する上司

心を楽にする考え方


どの会社でもクレームや社内で発生した問題について、役員以上へ報告する会議があると思います。私の在籍している会社では、課長クラスの人が報告を担当しています。報告内容が社外クレームや発生した問題についてですから、経営者から課長には檄が飛ばされることになります。ですから、課長はその会議の前は緊張し、会議の後は機嫌が悪くなります。

会議から戻ってきた課長が部下にこのようなことを言っているのを見ました。

「オレが問題を起こしたわけではないのに、なんでオレが言われなきゃいけなんだって思うよ。問題起こしたヤツが自分で会議に参加して怒られてこいよ。」

正確な文言は覚えていませんが、このような内容です。私は、この人は組織の中でのリーダーになる器ではないなと思いました。

これを言われた部下は、そんなこと言われてもどうしようもないですし、嫌な気分でしょう。

なぜ嫌なのか。

この課長の発言は、会社や部署をよくするために問題を解決していこうと言っているのでなく、オレがオレがと言って、自分の事ばかり考えて、オレはお前のせいで怒られていて大変なんだと主張しているからです。オレが怒られないために問題を起こすなと言っているように聞こえるからです。部下がミスしたことを叱責するのはもちろん当たり前ですが、オレが上から怒られるんだ、みたいな言葉は不要ではないか。

課長が部下にこの言葉をかけているのを見て、「自分の管轄している部署で起きた問題じゃないですか。管理ができていないってことじゃないですか?」とでも言いたくなりました。

これを組織のもっと上の役職で考えてみます。会社が大きな問題を起こして、社長がマスコミから追及された記者会見が終わった後に、部下に対して「なんでオレがマスコミから批判されなければいけないんだ!」と言っているのと同じことであるとわかります。会社の代表者が言われるのは当たり前でしょう。社内のある部署で問題が起きたのであれば、その部署の責任者が批判をされるのも当たり前です。

 

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