欠点ですら自分の売りにできる

仕事観


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見た目、性格など、一般的には短所と認識されるようなことであっても、自分の売りとすることができると考えています。たとえば、芸能人の世界を見てみるとわかりやすいです。みんな自分の何かを売り物にして、お茶の間のテレビの前の人に楽しんでもらっています。髪の毛が無く、はげているお笑い芸人は、自分の頭がハゲていることをネタにして笑いをとります。はげている俳優は、それによって渋さを演出したり、面白い脇役キャラになったりします。

また、身体的な特徴だけではなく、性格や能力もどんなものであっても売り物になります。とにかく明るい性格を売りにしたり、ネガティブで偏った性格を売りにしたり、学歴や職業など理知的なところを売りにしたり、おバカな部分を売りにしたりします。オネエでさえも売りになります。オネエキャラは芸能界で隆盛を極めていますよね。

つまり、個人のあらゆるものが売り物になるのです。一見短所のようなことであっても、それをどんどん表に出して、自分の売りにしてしまっているわけです。全員に共通しているのは、自分をさらけ出していることです。さらけ出すというかキャラをつくっているだけじゃないかと思う向きもあるかもしれませんが、もともと何もないところに、キャラはつくれないと思います。ナルシストキャラであれば、もともと性格のどこかに他人よりも強いナルシスト性が潜んでいて、それを大きくしているのです。だからナルシストキャラになれたのです。

どんなことであっても売り出し方を考えて、さらけ出していけば、それが興味のある人に届き、楽しんでもらえるのです。

ビジネスのシーンではどうかというと、なんでもかんでもさらけ出せばよいわけではないですが、自分の特徴や自分の得意なことをさらけ出していくのは、どんどんすべきではないでしょうか。

取引先の人でオネエ(と間違いなく思われる人)がいました。言葉やしぐさがまさにオネエで、当人はとくに隠す気持ちは無いようで、その人の在籍する会社内では、オネエキャラとして確立されているようでした。こちらとしても、インパクトは強かったですから、一度会ったら脳裏に焼き付き、もう忘れることはできません。特徴を前面に出すと、相手に印象付けることができ、すぐに覚えてもらうことができます。

これはまあ極端な例ですが、もちろん見た目だけではなく、仕事能力に関してもそうです。自分の特異な部分を全面に出していくのです。自分の得意なことを周りの人は結構知らなかったりします。そこで、得意なことで誰かの役に立てれば、えっそんなことも知ってるんだ、と一目置いてもらえることもあります。パソコンやインターネットに詳しい能力はどうでしょうか。仕事ではエクセルを使うが多いでしょう。でも、エクセルの機能を使いこなせる人や、パソコンやネットの仕組みを理解していてトラブル発生時には対処できる人は、IT会社以外ではあまりいないはずです。

そんなところで詳しい人がいれば、特別な存在になれるわけです。

なんにでも売りになると考えています。暗くてネチネチした性格というのも、見方を変えれば、寡黙に仕事の成果をしつこく求める性格、です。自分の見た目、気質、能力全面に押し出して、仕事をしていこうではないですか。

 

 

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