株式投資は投資したお金を失ってしまう、多額の損失を出してしまう・・・。
株式投資を非常に危険なものと認識している人も少なくないはずです。そうなのでしょうか?
そう思う方は、まず株式投資とはどんなものなのかを知る必要があります。
目次
会社員が株式投資は危険と思うのはオカシイ
株式投資を危険と言うひとは
・投資をした会社が倒産してしまったら株が紙切れになる
・株価が大きく下落すると、多額の損失を被る
など考えますよね。
これらはその通りではあるのですが、この点を考えてみませんか。
投資した会社の倒産リスクのことを考えるのであれば、自分の勤めている会社が倒産するリスクのについてです。これはどうなのでしょうか。
株式投資をした会社が倒産することがリスクであるならば、株式会社に勤めていることはさらに大きなリスクであるのではないでしょうか。
自分の勤めている会社の株価が下がり続けているとしたら、その会社の業績はよくないはずですので、給料もあまりよくない、賞与もない、ひょっとしたらリストラに遭うかもしれないですね。そんな状況でも、他の会社へ移ることはたやすくはできません。
でも、投資する会社は簡単に変えられます。
保有している会社の株を売って、もっと業績のいい会社の株を買い、よりより会社へ乗り換えることが容易にできます。
また、いくつかの会社の株に投資をすることで、一つの会社の株がダメになってしまっても、他の株で収益を上げることができます。
ですから、会社に定年までずっと勤めるようと思うのに、会社の株を持つことはリスキーだと思うのは、ちょっとおかしな話です。
株式投資をするにあたって気を付けたいこと
まだ事業の安定化していない新興企業への投資は控える
新興企業の株価は安定していないことが多いです。大きく上がったと思ったら、つぎには暴落するように乱高下するのをよく見かけます。
逆に、長く一部上場している大手企業への投資であれば、1夜にして紙切れになってしまったり、多額の損失を計上してしまう確率は、とてつもなく低いです。
近年倒産する会社が見られるようになったとはいえ、その確率はとても低いです。
財務諸表を読んで理解する
損益計算所や貸借対照表を読んで、重要なポイントを確認し、そのうえで株を購入していれば、投資金額が一夜にして半額になってしまうことはほとんどありません。
財務諸表の内容が悪いのに投機的に売買されている銘柄や、一時のブームなどによって実力以上の価格がつきすぎている銘柄などの購入は控えるべきです。
複数の会社に投資する
1つだけの会社に投資をしていれば、その会社が倒産してしまえば、投資資金はゼロになってしまいます。
株式投資のリスクは、
市場リスク
個別リスク(個別業界、個別銘柄)
に分けることができます。
市場リスクとは株式マーケット全体の元気がなくなって、株価が下がってしまうリスクです。日本全国的、あるいは世界的な事件が発生したとか、景気の悪化などに影響されます。
個別リスクとは、ある業界が不調であるとか、ある会社が赤字を膨らましたとか不祥事を起こしたということによって、個別の業界、会社の株価が下がってしまうリスクです。
一つだけの会社への投資は、市場リスクと個別リスクのすべてを背負うことになりますが、様々な業界、様々な会社に投資していれば、背負うリスクは市場リスクだけになります。
株の保有数が10銘柄を越えてくれば、個別リスクをだいぶ軽減することができます。さらに保有銘柄を増やして20銘柄を越えるようになると、銘柄数を増やした割にはリスクを低減しづらくなってきます。つまりこの辺でもう十分ということです。
ただし、同じ業界、あるいは同じように株価が変動する業界を選べきでありません。
たとえば、例年より非常に雨が多い夏の年に、ビール製造会社と清涼飲料製造会社の株を買った場合はどうでしょう。
この2社の業績は悪くなることが考えられますから、その影響を受けて株価も下がるかもしれません。
一方、ビール製造会社と傘製造会社の株を買って保有している場合はどうでしょう。
ビール製造会社の株価は下がったとしても、雨が多ければ傘の売れ行きが伸びますから、傘製造会社の業績は向上し、株価も上がるかもしれません。
株価が逆の動きをする会社の株を持っていれば、ある一つの事象から与えれるダメージを小さくすることができます。
そして、市場全体が成長しているのであれば、平均的に株価向上の恩恵を受けることができます。
ただし、もし雨が多いのであれば、傘製造会社の株価だけを持っていればよかったではないか、そうすればもっと資金が増えていたはずだ、と言うこともできます。
でも、これを言えるのは後になってからです。予想があたればいいですが、それよりも、資産全体が大きく下落するリスクを小さくするために、この分散の考え方をとりいれるのがベターでしょう。
このような点に注意し、株式市場のことを理解を深めながら、損をしづらいルールに則って実践すれば、そこまで危険なものではないのです。
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