株の短期トレードに社会的な意味はあるのか

株式投資


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短期売買を繰りす行為は、その投資家が稼ごうと思って行っている行為です。

その投資家にとっては意味がありますが、社会にとってはどんな価値があるのでしょうか。

単に右から左へ資金が動くだけであんまり意味がないのでは?と思うかもしれませんが、

・株の流動性が高まる

・適正な株価・企業価値がつけられる

といった点で価値があるのです。

株の流動性が高まる

株でなくてどんな資産でも、すぐに売ることができるのは、それだけで価値があります。売りたくても売れない、売って現金を手に入れたいのにそれができない、というのはリスクであり、不便なことです。

もしもの話ですが、短期トレーダーが世の中に存在しておらず、みんなが長期投資をしていたら、どうでしょう。

株を保有しているあなたは、どうしても現金が必要となる事態になってしまいました。でも、株を売りたくても買ってくれる人がいなくてそれができません。みんな長期投資をしていてずっと株を持ち続けているからです。

誰か買ってくれる人が現れるのを首を長くして待たなくてはいけません。

そこへ短期トレーダーがパッと現れ、株を買い取っていってくれ、あなたは現金をすることができました。短期トレーダーがわんさかいることで、株資産をすぐに現金化することができるわけです。

適正な株価・企業価値がつけられる

短期トレーダーに限らず、株を売買していうる人なら誰でも、本来はもっと価値るのに安く売られている株を探しています。バーゲンセールになっている株を探しているのです。

その株を保有しておけば、本来もっと価値のあはずの株は自然と価格が上がり、そこで売却をすれば、売却益を得ることができるというわけです。

短期トレーダーは血眼になってそういったミスプライシングされた株を探しているのです。たくさんの短期トレーダーがそんなことをしていれば、ミスプライシングされた株は、すぐに発見され買われてしまい、株価は上がってしまします。

逆に高すぎる株価であれば、売られ本来の価値を思われるところまで、価格は下がります。

ということは、株式市場というのは、適正な株価がつけられている市場ということになります。

株価とは、将来収益を上げてくれそうな会社の株が上がりますよね。利益をたくさん出し続ける会社とは、会社のお客さんにとって、従業員にとって、そのほか関係者にとって、価値を提供したり役に立っている会社です。

従業員をこき使いまくることで一時的に利益を出しても、労働環境の悪すぎる会社は従業員出ていきますから、長くは続きません。

社会にも、従業員にも、あらゆる関係者にとって価値のある会社でないと、永続できないのです。ずっと利益を出していける会社は社会全体にとって価値があるわけです。

利益を出す会社は社会の役に立つ。利益を出す会社の株は上がる。

ということは、株価が上がる会社は、社会の役に立つ会社であるということです。社会の役に立つ会社が、高い株価がつけられ評価をされることになります。

株価が高くなれば、社会的な信用が高まりお金を調達しやすくなったりしますが、株価が低すぎると、社会的な信用度も下がってしまいます。

 

多数の短期トレーダーが株を売買することで、価値のかる会社の株価は上がって評価され、価値の無い会社の株価は下がります。

世の中に価値のある会社により資金が配分されるという、適正な配分がなされていることになるのです。

 

 

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