これは私が職場で仕事中に、他部署の管理者が部下について話をしていました。入社2年目の2人の部下を比較して、それぞれ評価している上司たちの話が耳に入ってきました。
その内容はどのようなものかというと、一方の者に対しては「あいつはよくやっているよな。」、もう一方の者に対しては、「あいつはどうかな、後輩にも抜かれそうだ。」というものでした。とても差がある評価のようでした。
私はその上司・部下のいるところとは別の部門でしたが、近くで仕事をしていて、部下2人の仕事ぶりは一応はわかりました。私から見ると、仕事の出来自体は多少の差があるていどのように思えるのですが、ずいぶん差がある評価だったのです。
確かに評価の差はつけられる仕事能力の差があるように思いましたが、そこまで言うほど差はないだろうに、と感じたのです。
なにがその評価の差を生んだのだろうかと考えると、2人のわずかな違い、行動の積み重ねであるように思いました。仕事の成果ではそこまで差があるわけではなかったですから、仕事をするときの姿勢や、行動やどう見えているかではないか、と。
- ハキハキと挨拶しているか
- 手際よく仕事をしているか
- 質問をしたときの返事がはっきりしているか
- 見た目がどうか、キビキビ動いているか、目つきがどうか(本人のやる気は如実に目に現れますよね)
評価をされるものは、上司に目をかけられるようになります。上司に目をかけられるようになると、仕事を依頼されるようになる。で、できる仕事が増えていく。できる仕事が増えれば本人の自信になるだろうし、難しい仕事も任されるようになります。
上司に評価されず目をかけられないと、依頼される仕事も簡単なものばかりとなり、できる仕事が増えていきません。
私が仕事をする会社に、とある40歳で課長のひとがいます。早く出世をして30代中盤には課長になったようです。一方で、社内にはその課長と同期で同じく40歳ですが、平社員のひとが何人もいます。
会社に入社した直後は、仕事に関する力の大きな力の差はないですし、評価は横一線でみんな同時にスタートしました。それなのに、課長になれたひとと、平社員に留まり続けたひとがいます。このひとたちの違いはなんでしょうか。
これこそ最初のわずかな違いから始まった大きな違いなのではないでしょうか。当初は、わずかな差で評価されていただけだったものが、10数年立つと、逆立ちしても追いつけないような大きな差になってしまうのでしょう。40歳の平社員が、40歳の課長との勝負で逆転をするのは無理でしょう。もはや勝負にすらなりません。
もし、会社の中でよいポジションについていきたいのであれば、入社した1年目から、先頭集団で走りださなくてはならないでしょう。少しずつでいいので、他者から抜きんでていくのです。
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