こちらの記事に書きましたが、知人が運転する車に乗って遊びに行った帰り道、車酔いをしてしまったことがありました。そこまで大きな峠ではなかったのですが、その少し前に油っこい食事をしていたせいか、完全にグロッキー状態になってしまったのです。耐え切れなくなり、運転手の知人に言って車を止めてもらい、休ませてもらったりしました。
少々落ち着いた後には、運転手の知人に迷惑かけてしまったことから、どうもすみませんという気持ちでいっぱいになりました。私の性格も影響していますが、他人に迷惑をかけたくないですし、故意ではなかったとしても迷惑をかけてしまうと、とても申し訳ない気持ちになってしまうのでした。
そんな車酔い事件があってからしばらくして、私が仕事をする会社で飲み会がありました(上記の車の運転手とは関係ない集まりです)。30名程度で楽しくお酒を飲んでいたのですが、私の近く座っていたひとが飲みすぎてしまいました。店を出て駅に向かっている途中に頭を抱えて立ち止まるなどして苦しい様子でした。
吐いてしまった方が楽だからと、トイレまで連れていったり、水を買ってきたりしました。他のひとたちも、それに付き合うか、あるいは駅改札前で待っていました。酔ってしまったひとは吐いた後には、なんとか電車に乗って帰ることができる状態にはなり、自宅の方角が一緒のひとが面倒見ながら帰っていきました。
翌日、その酔ってしまったひとと会社であったときに開口一番「すみませんでした」と言われました。一緒に飲んでいた他のひとたちも謝られていました。そう言われての私の感想は、
正直、なにも気にしていない。
でした。そんなこといちいち言ってこなくいいのに。
これは、自意識過剰とでもいうのでしょうか。こちらとしては、別にそんなことなんとも思っていないのに、当人は、やってしまった、迷惑かけてしまったと思っているようでした。あるいは、恥ずかしいと思っているようでしたが、こちらとしては「まったく恥ずかしいひとだな」とも思っていません。
まあ、一緒に飲んでいた他のひとでそう思ったひとはいたのかもしれませんが、だいたいのひとが、なんとも思っていないでしょう。
そこで、ふと脳裏に浮かんだことは、自分も車酔いしてしまったときに、一緒にいたひとに対して「迷惑をかけてしまってすみません…..」と強く思ったことです。しかし、これも相手からしたら、別にどうでもよい、ということだったかもしれません。
逆の立場で考えるとそうなのですね。
自分が気持ち悪くなって吐いてしまい、一緒にいたひとに迷惑をかけてしまった(と思った)ときには、大変申し訳なく思うのですが、逆の立場となり、誰かが気持ち悪くなって吐いてしまったときには、「なんだよ、迷惑かけやがって」とはぜんぜん思わなかったのです。
自分のことを気にしているのは自分だけ、ということでしょうか。他人は、私が気持ち悪くなって吐いてしまっても、多少は「車とめて休憩すると帰るのが遅くなるなぁ」、「いい年になってそんな吐くまで飲むなよ」などと思うことはあるかもしれませんが、それ以上にどーのこーの思ったり、文句を言ったりすることも無いのでは?と思います。そこまで他人に興味が無いからです。
気持ち悪くなって吐いた本人は、「やっちゃたな~」、「迷惑かけたな~」、「どう思われるかな~」、と気にしますが、相手は何も気にしていないことが多そうですね。自意識過剰ということです。
コメント
同じ体験をしたのですが
あなたの文章を読んで気持ちが楽になりました。
ありがとう。