つるはしビジネスとは、労働者が増加している成長ビジネス分野があったら、そこへは直接参入せず、そのビジネスに必要となる商品を提供して稼ぐ商売です。
つるはしとは、硬い土地を掘りおこすのために使う鉄の道具の名前です。
この道具が“つるはし”です。
19世紀のアメリカのゴールドラッシュの時代、カリフォルニアには金鉱脈目当ての開拓者が殺到しました。彼らに必要なものはなんでしょうか。金を掘るためには、つるはしなどの道具が必要となりますよね。彼らはみな、つるはしなどの道具を買い求めたのです。
ジーンズブランドであるリーバイスも、ゴールドラッシュ時に、つるはしビジネスとしてスタートをしました。
採掘労働をする人たちは朝から晩まで重労働をしますから、衣服がすぐに消耗してしまいます。
創業者のリーバイ・ストラウスは、厚手のデニム生地をつかって、採掘労働に耐えられるような丈夫で長持ちするズボンをつくりました。そのズボンは、たちまち金鉱採掘の人たちの人気になったのでした。
金を掘り出す人たちは、当たれば大きいですが、当たらないこともあるでしょう。一方のつるはしビジネスは、需要をうまくとらえれば堅実に稼ぐことができます。この需要をとらえることが、つるはしビジネスの最も難しいところであり肝なのかもしれませんね。
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