ストレス解消のためにFXをして負け続けた意味のない日々

ストレス


私はストレス発散のために、FXをしていたことがあります。

FX(外国為替証拠金取引)とは、日々変動する為替レートの価格差を利用して、利益を得るために行われる売買取引です。為替レートの動きに合わせて上手く売買できれば、その差益を得ることができます。


ストレス発散のためにFXをやっていました。意識的にストレス発散をしようと思ってやり始めるのではないのですが、今思うと仕事でストレスが溜まっていたときによくやっていたな、と思います。

仕事のストレスは、お酒で発散こともありました。このお酒とFXはつながっていて、仕事のストレスが溜まってお酒を飲む。お酒を飲んで酔うと理性が効かなくなる。理性が効かないので損する可能性高いのにFXをやり始めてしまう。

この流れは少なくありませんでした。

FXをやっても、はっきりいって負けます。勝ったためしがありません。

FXはギャンブルかどうかいえば、実力のあるひとにとってはギャンブルではなく、実力のないひとにとってはギャンブルです。

トレードをするときにわずかな手数料が必要ですが、自分が買ったドルが上がったときに円を買い戻せば儲けられて、自分が買ったドルが下がったときに円を買い戻せば損をします。

ドルを買ったとして、ドルが上がるか下がるかは、短期的にはほぼ2分の1でしょう。私は短期のトレードをしていましたから、ほぼ2分の1の勝率のトレードをしていたのです。ほぼ、と書いたのは手数料があるからです。手数料の分はかならず損しますから、勝率としては2分の1よりもわずかに悪いといえるでしょう。

会社から自宅への帰り道で…

会社へは自転車で通っていました。仕事で強いストレスを感じると、会社から自宅への帰り道の途中、公園で自転車をとめ、ベンチに座ってスマホでFXをやり始めてしまうのです。あるいは、飲食店に入って注文した後、料理がやってくるまでの間でFXをやり始めてしまうのでした。スマホというものがあるがゆえに、すぐにやり始めることができてしまうのです。

最初は、大きなお金をかけるつもりはありません。ちょいちょい200円儲けたり、200円損したり、100円儲けたり…。最初のうちはそんなものです。コツコツ儲けを重ねて、数千円の儲けが出ることもありました。

しかし、その儲けは一時的なもので、やり続けているうちに少し損をしてしまいます。すると、それを取り返すために賭ける金額を大きくして、勝負してしまうのです。そして、その勝負に負けます。すると、また大きい金額を賭けて…。

結局は大損をしてしまうのです。

売れずに損が拡大

大損しやすいのは、含み損を抱えたときです。ドルを買ったあとにドルが下落すると、いま円を買い戻したら、○○円損しますよ、と表示がされるのですね。

少し含み損があるくらいなら、なんてことはないのですが、一気に損する方向へ流れがつくことがあると、みるみるうちに含み損が膨らんでいきます。その場合、これ以上損失金額が大きくならないように、ドルを売ってしまうことを「損切り」といって、損しすぎないための常套手段です。

しかし、わたしの場合は心理的に売れなくなってしまうのです。売ったら損が確定してしまうからです。

まだ売っていなくて含み損を抱えている時点では、まだ損は確定はしていないのです。為替の動きが逆になって、含み損が少なくなったりゼロに戻ったりするのを、期待して待つのですね。

しかし、その希望がかなうことは少ないです。一度勢いがついた流れは変わらず、含み損が5,000円、10,000円と膨らんでいきます。もうこれ以上は無理だ!というところで、ワーっといいながら、ドル売りのボタンを押していました。

「あなたは○○円損しました」と確定されます。

繰り返される損失

一度負けて損すると、「FXはもうやめよう。やっても何も得ることはない。」と思うのですが、再び仕事で嫌なことがあったりすると、溜まったストレスを発散するためにやりだしてしまうのです。

あるときは、1か月間で4日行って、それぞれの日でマイナス2,000円、マイナス21,000円、マイナス4,000円、マイナス31,000円の損を出したことがあります。合計マイナス58,000円です。

マイナス21,000円、マイナス31,000円の日には、相当落ち込みました。その日がんばって仕事をして得た給料がすべてとんだのです。

ストレス解消のためにやっているのに、逆にストレスをため込んでいました。まさに破滅的なストレス解消方法。

お金もを失うのは当然嫌でしたが、それよりも失ってしまって嘆くべきものは、時間です。長丁場になると、2~3時間やっていました。いえ、4時間くらいはやっていたかもしれません。こんな時間をつかっても、手に入れるのものは何もありませんでした。

仕事でストレスが溜まっていたのは、仕事が遅くなった時です。自ら仕事に取り組んで仕事が遅くなるときはいいのですが、自分ではまったくコントロールできない原因で、私の仕事が遅くなってしまうことがありました。こういうときに、ストレスが溜まります。

そんな日々が続いていましたが、あるときにその悪い流れを断ち切ることができました。

 

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