- ピシッと背筋を伸ばし、胸をはっている青年
- 猫背でうつむき加減の青年
どちらが魅力的でしょうか。
- 胸をはって堂々としている(ように見える)上司
- 背中が丸まっていて自信がない(ように見える)上司
どちらのもとで仕事をしたいでしょうか。
内面は素晴らしいひとであっても、姿勢ひとつで損することがありえます。姿勢をよくしていれば、得することはあっても損することはまずありません。
目次
背筋をよくしたときの効果
好印象になる
- 姿勢がよいひとは、美しく、自信があり、仕事ができそうに見える
- 姿勢が悪いひとは、だらしなく、元気がなさそうで、仕事もできなさそうに見える
姿勢のよしあしは、このような印象を他人に与えるでしょう。姿勢をよくすることで見た目がよくなり、好印象になります。
姿勢が悪いと、こんなふうに見えます。
背筋を伸ばして胸をはると、こうなります。
背中から見ても、パッと見の印象が全然違いますよね。
腰痛、肩こりが減る
背筋を伸ばして姿勢を整えたほうが、腰や肩に負担がなくなり、腰痛などに悩まされることが減るでしょう。
猫背で頭を突き出したような姿勢は、腰や首の筋肉などに余計な負担がかかり、筋肉が疲労してしまいます。
腰痛や肩こりにつながります。
脳がよく働く
背中が丸まっていると助骨が広がりにくく、身体に取り込める空気および酸素の量が減ってしまいます。脳では酸素を活用しますから、酸素が不足していると、脳の働きが鈍くなってしまいます。
背筋を伸ばした状態と、背中が丸まった状態では、息の吸いやすさが違いますよね。それだけ深い呼吸をできるということですし、多くの酸素を取り込めるということです。
背筋を伸ばしてしっかりと呼吸をし、酸素を取り込むことができれば、脳が活性化して仕事がはかどるようになるでしょう。
声がしっかりする…かも
むかし私の話し声は、滑舌が悪く聞き取りにくいものでした。仕事では、相手から聞き返されてしまうこともあったので、話し声を改善するために、専門のスクールに通ってトレーニングを行っていたことがあります。先生は声楽をされていて、声や歌の専門家でした。
先生に一番に言われたことは、
「姿勢が悪いですね」
でした。また、
「よい声を出したいのであれば、まず姿勢をよくすること」
とも言われました。
よい声を出すためのポイントは、姿勢、呼吸、滑舌の3つがあるとのことで、まず大事なのは、姿勢をよくすることで、次にしっかりとした呼吸をすることなのでした。
よい姿勢からしっかりとした呼吸が生まれる。しっかりと吐いた息をつかって声帯で音をつくる。それが、よい声となるのです。
精神の安定につながる
腹筋をつかって意識的に深い呼吸をする運動方法である呼吸法なるものがあります。
呼吸法で一定のリズムで深い呼吸をすると、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが増加することがわかっています。セロトニンは元気をつくりだすと同時に、心を安定させてくれる物質です。興奮しすぎて舞い上がってしまうこと、逆に落ち込んでテンションが下がってしまうことを防止してくれます。
背筋を伸ばしてたくさん空気を取り込んで、深い呼吸をしてみましょう。
姿勢をよくするためにすること
自分の姿を録画して見てみる
動画をとって見てみることで、客観的に自分の姿を見ることができます。写真ではなくて動画のほうが、わかりやすいのでよいでしょう。
20代中ごろ、友人と一緒に遊んだときにの話です。友人が私たち仲間の動画をとっていました。少ししてから「さっきとった動画見せてよ」と自分が映った動画を見る機会がありました。
画面のなかに映っていた自分は、ちょうどスーパーマーケットで買い物をしていました。その姿を見て驚きました。かなりの猫背で首を前に突き出すようにして、食材を物色していたのです。
「私はこんな姿勢をしていたのか…」とショックを受けました。それがきっかけで、その後の生活では背筋を伸ばそうと意識し始めました。しかしそれは長く続かず、気が付くと背中が丸まっていましたし、さらに日がたつと、背筋を伸ばす意識もなくなっていき、元猫背に戻っていきました。
近しいひとに指摘してもらう
私は、幼いころから猫背気味で生きてきたのかもしれません。子供のころに「姿勢を正しなさい」と言われた記憶がなく(ひょっとしたら言われていたけど覚えていないだけかもしれませんが)、姿勢には無関心で常に猫背状態であったかも。
姿勢が悪くなっていることに、自分では気が付けないことがあるでしょう。ですので、家族に「もし、自分の姿勢が悪くなっていたら、言ってくれない?」とお願いしておくのはどうでしょうか。
でも、いちいち指摘するほうも大変ですから、長期間やってもらうのは難しいですね。
座っているときには意識を強くもつ
イスに座ってパソコン仕事をしていたり、床に座って本を読んだりするときなどは、背中が丸くなってしまいがち。
とくに床に座る場合にはそうです。そもそも、あぐらにしても、体育座りにしても、女の子座りにしても、床に座るときには背筋を伸ばすのが難しくなります。背筋を伸ばしやすい座り方は、正座くらいでしょう。
正座をすれば背筋は伸びますが、今度は足がきつくなるので、私はあまり床には座らないようにしています。
心が乱れているときにも注意
気持ちが沈んでいるときは、どうしても背中が丸まってうつむいてしまいがちです。
また、ストレスを感じてイライラしているときにも、姿勢が悪くなっていることが、私の場合には多いです。
そういうときこそ、背筋を伸ばすように意識したいものです。
まとめ
背筋を伸ばすことで、見た目がよくなるだけでなく、脳の活性化にもつながります。
もともと猫背である場合、常に意識をして背筋を伸ばしつ続けるのは大変ですが、習慣づけていき、とくに意識をしなくても、背筋が伸びている状態にしたいものです。
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