仕事を速く処理するには作業自体のスピードアップも大事ですが、その前にムダな事をしない、ということも大事です。当たり前ですが仕事のムダを取り除いて作業量を減らせば、仕事を終えるのは早くなります。
ムダを見つけて取り除く手法として、「ECRS」があります。
「ECRS」とは
- E ・・・ Eliminate(排除する)
- C ・・・ Conbine(結合する)
- R ・・・ Rearrange(変換する)
- S ・・・ Simplify(簡素化する)
の頭文字をとったもので、「イーシーアールエス」と読みます。または「イクルス」と読んだりもします。ECRSのそれぞれの言葉からムダとり・改善ができないかを考えていくのです。
Eliminate(排除)
その作業自体を無くすということです。作業を無くしてしまうという事は、その分の時間が丸々と浮きますので、一気に時間が空きます。
・慣習でとりあえず毎朝ミーティングを続けている
⇒1週間に1度する、または廃止する
・紙に記入している記録をパソコンにデータ入力している
⇒やめる。紙の記録だけてよい
・なんとか挽回しようとしてる万年不採算部門がある
⇒期限を決めて不採算から抜け出せないなら、廃止する
Conbine(結合する)
仕事と仕事の間を結合させます。一つの工程とその次の工程で、重複して仕事をしている部分を排除する、あるいは、3人で合計3の事を行っていたのを、工夫をして1人で1.5の事をやり、もう一人も1.5の事をやれれば、2人だけで合計で3のことができる、などと仕事を結合することで、効率化を図るのです。
工場の製造作業で、ある3つの工程A→B→Cの工程があったら、AとCで、Bの工程を半分ずつ行って、A→Cだけの2工程とできれば、Bの作業をしていたひとは別のことができるし、受け渡し時間も減るしで、全体的な作業時間を短縮できます。
・東京郊外から車で東京都心の複数の会社に営業に行く
⇒同じ日に住所の近い取引先アポをまとめて取り、車移動を総距離を減らす
Rearrange(変換する)
仕事の順序を変えてやりやすいようにするというものです。
・書類回覧の順番がめちゃくちゃでルートが入り乱れている
⇒もっともスムーズなルートに変える
Simplify(簡素化する)
作業自体なくすことはできなくても、もっとシンプルにして、早く終わらせることができないか考えるます。
・複雑なフォーマットの書類がある
⇒あまり必要ない部分を削除する
・ダラダラと長い報告書を書いている
⇒短い完結なものにする
ECRSの視点から業務を見直してみることで、ムダを排除し、やることを少なくし、仕事を速していきましょう。
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