短期売買は損するからやめて配当金目的で株式投資をする

株式投資


社会人になってしばらくしたら、株式投資をやり始めました。

その理由のひとつは、経済、金融の勉強になるだろうというもくろみがあったからです。また、個別企業の損益計算書を読むことは、会計の勉強にもなります。

ふたつめは、株式投資によって儲けを得たかったからです。

短期的な売買で損をしていた

しかし、勉強にはなりましたが、儲けを得ることはできませんでした。短期的に売買をしていました。値上がりしそうなものに飛び付いたり、その会社だけの問題によって暴落した株を逆張りで買ってみたり。それらは、うまくいくことはあるにはありましたが、うまくいかないことのほうが多かったです。

株式市場では、相場全体が一時的に暴落することなどよくある話ですが、株式投資を始めた頃には、ビビってしまいすぐに売ってしまって損失を出していました。たしか、日経平均で見て、数日で1000~2000円程度下がると、売ってしまっていたように記憶しています。しばらくすると、株価をもとに戻って、売らなきゃよかったなと思うのでした。

あるいは、株を購入してちょっと株価が上がって含み益が出ると、利益確定をしたくなって売ってました。株価はその後も上昇していきました。

そんなふうなことを繰り返していると、トータルでは損失のほうが大きくなっていました。短期売買を繰り返して、勝ち続けて儲けを出せる人は当然いるのでしょうが、私には無理でした。根を詰めてやっているわけではないですし…。

株式投資を始めたのは2013年頃で、ちょうどアベノミクス効果によって株価が上昇し始めたころです。結果論かもしれませんが、最初に買った株をずっと保有しておけば、資産は2倍以上になっていたはずです。ただ持っているだけのほうが株式投資の成績は断然よかったわけです。

短期的に売買することによって、お金以外にも失ったものがありました。

それは、時間です。

証券会社の口座を毎日確認し、株価の上がり下がりに一喜一憂してしまう。証券会社のWEBにログインして、現在の資産状況を確認して、落ち込んだり悩んだりすることに時間を使ってしまう…。

さらには、FXにも手を出していました。これはストレス解消のためにやってしまうことが多かったです。

ストレス解消のためにFXをして負け続けた意味のない日々

FXをやってしまっていたのは、仕事で大きなストレスを抱えたときですね。ストレスには、自分にとってよいストレスと悪いストレスがあると思っていて、よいストレスとは、自ら目標を設定してそれに向かって頑張るときにかかるストレスです。これは、きついことはあっても、精神的に嫌な気分になることは少ないです。

悪いストレスは、職場で理不尽なことがあったとか、人に時間を奪われるとかいったことですね。それがあると、FXをしてストレス発散をしてしまうことが多くありました。

ここまで説明した株式投資のやり方でダメな点は、短期的な損益に振り回されていたことでしょう。FXにしてもそうで、ストレス発散目的もかねて儲けをパッとだしてやるぞと思ってやっていたわけです。短期的な思考です。

短期的な思考をやめて長期的に考える

損失が出るうえに、時間も失ってしまう。そういった株式投資のやり方は、やめようと決めました。配当を得ること目的とした株式投資に切り替えました。配当利回りは3%を越えれば、高い部類に入るでしょう。

配当利回りとは、株式の購入金額にたいする配当金の割合です。ある会社の株を10万円で購入し、配当金が3000円得られたのであれば、

3,000円÷100,000円=0.03

ですから、%であらわすと3%であるわけです。仮に投資金額の3%の配当金を得ているとしたら、

  • 100万円の投資金額で→3万円の配当金を得る
  • 200万円→6万円
  • 300万円→9万円
  • 400万円→12万円
  • 500万円→15万円
  • 1000万円→30万円
  • 2000万円→60万円
  • 3000万円→90万円

このように配当金を得られます。

3000万円を投資に回せるだけのひとは年間に90万円も配当を得ることができますが、少ないと思います。ゼロから始めて、それだけの投資資金を用意するのは難しいです。

しかし、投資金額が500万円であれば頑張ればなんとかなりそうですね。年間に15万円の配当金であっても、けっして小さくない金額だと思います。投資先の企業が永続的に利益を出し続けて、配当も出し続けるのであれば、それが永続的にもらえるのです。

どんな会社の株を買うか

優良企業で配当利回りが高い

まずは優良企業で、配当利回りが高いということですね。配当利回り3%を越えていればOKです。

ダメダメな会社で株価が下落して、配当利回りが高くなっていることもあります。そういった会社の株は、いくら配当利回りが高くても買いません。

増配しそう

これから配当率が上がっていくかどうかは、これまでの配当金額の伸びを確認すればわかります。年々、配当金額が上がってきている、つまり増配してきていて、かつ、まだ配当金額を増やす余地があるのであれば、今後も伸びていく可能性があります。

配当金は、会社の最終的な利益から配分されます。1株あたりの最終利益に占める配当金額の割合は、配当性向と呼ばれます。たとえば、配当性向が20%であるならば、まだまだ、配当金を増やす余地はあります。そのうえで、毎年増配しているのであれば、配当性向を高めて、株主への還元を多くしているのだなとわかります。

または、配当性向は同じであっても、1株あたりの最終利益が増え続ければ、配当金額は増加するわけです。ですから、最終利益の伸びも確認したいですね。

流行り廃りではない商品・サービスを提供している

流行り廃りではなくて生活に根ざした商品・サービスを提供する会社の株を買うようにしています。たとえば、誰もが知っていて手にとる飲料水であるとか、シャンプーであるとか、ヒゲソリであるとか…。そういった会社の株がいいですね。

株価が暴落しても持ち続けられる

株価が下落したとしても、長期的にみればもとの水準まで戻すだろう、と信じられる会社の株だけを買うのです。

市場全体が暴落したときは、「やばい、さらに株価が下がって、損失が膨らむかも」と狼狽して売ってしまうような株を持つのではなくて、「この会社の株価はいくら下落しても、長期で見れば株価を戻すだろう」と思える会社の株だけを持ちます。市場全体が暴落して、他の投資家が株を投げ売っていても、そのまま持ち続けます。下落はどこかで止まものですから。止まらずにさらに株価が下がるようなら、買いをいれていきます。

むしろ、暴落を待って株を買うスタイルですね。「もし、市場が暴落したらこの株を買うぞ」と株価が下がる前から決めておき、暴落したときに買う株リストをつくっておくのです。 で、実際に暴落したらそれを実行する。こうすれば、比較的安い価格で買っていくことができます。

株式投資の行為自体に時間をかけたくない

株式投資をすることにあまり時間をつかいたくないですね。それが本業であればいいのですが、そうではありませんから、まずは本業にしっかりと時間をつかうようにしたいです。

長期的な視点です。長期的に見て、複利効果で少しずつですが資産を大きくしていくことを目指してやっていきます。

 

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